「WordPressの新しいエディタ(ブロックエディタ・Gutenberg)って、なんだか使いにくい…」「以前のシンプルなエディタに戻したいけど、どうすればいいの?」
そんな悩みを抱えていませんか?WordPressのバージョンアップに伴い、記事作成画面が大きく変わりました。新しいブロックエディタは多機能で便利な反面、これまで旧エディタ(クラシックエディタ)に慣れ親しんできた方にとっては、操作に戸惑うことも多いかもしれません。
最近、WordPressを使い始めた方は、意識しませんが、筆者は当初、大変戸惑いました。
新エディタのブロック操作が馴染めなかったのです。
ただ、今後のことを鑑みますと、少しづつ慣れていかなければならないと思います。
さて、この記事では、そんなあなたのために、WordPressで以前の編集画面を使えるようにするプラグイン「Classic Editor」について、導入方法から使い方、メリット・デメリットまで詳しく解説します。この記事を読めば、ストレスなく記事作成に集中できるようになり、WordPressでのブログ運営がもっと快適になるはずです。(新エディタを覚えている時間が取れないなどの理由がある方は、当面、クラシックエディタを使うのも一つの方法です)
Classic Editorとは?WordPressユーザーなら知っておきたい基本知識
Classic Editor(クラシックエディター)とは、一言で言うと「WordPressの旧編集画面に戻すための公式プラグイン」です。WordPressバージョン5.0から標準搭載された新しいブロックエディタ(Gutenberg)ではなく、それ以前のバージョンで使われていた、シンプルで直感的なエディタを使えるようにしてくれます。
多くの方が長年親しんできたエディタなので、「やっぱりこっちの方が使いやすい!」と感じる方も少なくありません。特に、文章中心のブログを書いている方や、HTMLやCSSを直接編集したい方にとっては、Classic Editorの方が作業効率が良い場合もあります。
Classic Editorを導入するメリット
Classic Editorを導入することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?主なポイントを3つご紹介します。
- 操作がシンプルで直感的: 長年WordPressを使ってきた方にとっては、ブロックエディタよりもClassic Editorの方が馴染み深く、何よりも直感的に操作できるでしょう。新しい操作を覚える必要がないため、すぐに記事作成に取り掛かれます。
- 動作が比較的軽い: ブロックエディタは多機能な分、動作が重く感じることがあります。Classic Editorは機能がシンプルなため、比較的軽快に動作し、ストレスなく執筆作業を進められます。特に、スペックの低いパソコンやサーバーを利用している場合にメリットを感じやすいでしょう。
- 過去の資産を活かしやすい: これまでClassic Editorで作成してきた記事や、培ってきたHTML・CSSの知識をそのまま活かせます。ブロックエディタへの移行に伴う修正作業や、新しい知識の習得にかかる時間を節約できます。
Classic Editorのデメリットや注意点
一方で、Classic Editorを導入する際には、いくつかのデメリットや注意点も理解しておく必要があります。
- ブロックエディタの便利な機能が使えない: ブロックエディタには、カラム作成やボタン設置、再利用ブロックなど、記事作成を効率化する便利な機能がたくさんあります。Classic Editorでは、これらの機能を利用できません。
- WordPressの将来的な方向性と異なる可能性: WordPressはブロックエディタを標準として開発を進めています。将来的にはClassic Editorのサポートが終了する可能性もゼロではありません(ただし、現時点では今後もサポートが継続される見込みです)。長期的な視点で見ると、いずれブロックエディタに慣れる必要が出てくるかもしれません。
- テーマや他のプラグインとの相性問題: まれに、使用しているテーマや他のプラグインとの相性により、Classic Editorが正常に動作しない場合があります。導入前に、必ずバックアップを取るようにしましょう。
これらのメリット・デメリットを比較検討し、ご自身のブログ運営スタイルやスキルに合わせて導入を判断することが大切です。
Classic Editorの導入方法・使い方:初心者でも簡単ステップ
Classic Editorの導入は非常に簡単です。WordPressの管理画面から数ステップで完了します。ここでは、具体的な手順を分かりやすく解説します。
ステップ①:Classic Editorプラグインのインストール
- WordPressの管理画面にログインします。
- 左側のメニューから「プラグイン」にマウスカーソルを合わせ、「新規追加」をクリックします。
- プラグインの検索窓に「Classic Editor」と入力します。
- 検索結果に「Classic Editor」が表示されたら、「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
- インストールが完了したら、「有効化」ボタンをクリックします。
これでClassic Editorプラグインのインストールと有効化は完了です。とても簡単ですよね!
ステップ②:Classic Editorの設定と基本的な使い方
Classic Editorを有効化すると、デフォルトで旧エディタが使用されるようになります。特別な設定はほとんど必要ありませんが、いくつか確認しておくと良い項目があります。
- WordPress管理画面の左側メニューから「設定」にマウスカーソルを合わせ、「投稿設定」をクリックします。
- 「すべてのユーザーのデフォルトエディター」という項目で、「クラシックエディター」が選択されていることを確認します。もし「ブロックエディター」になっていたら、「クラシックエディター」に変更して保存しましょう。
- 「ユーザーにエディターの切り替えを許可しますか」という項目で、「はい」を選択すると、記事ごとにブロックエディタとClassic Editorを切り替えて使用できるようになります。「いいえ」を選択すると、常にClassic Editorが使用されます。ご自身の使い方に合わせて設定してください。
基本的な使い方は、以前のWordPressエディタと全く同じです。タイトルを入力し、本文エリアに文章を書き込み、必要に応じて文字装飾や画像の挿入、カテゴリーやタグの設定を行います。
【Classic Editorの主な機能】
- ビジュアルエディタとテキストエディタの切り替え: 見たまま編集できる「ビジュアル」タブと、HTMLを直接編集できる「テキスト」タブを自由に切り替えられます。
- 文字装飾: 太字、斜体、下線、打ち消し線、文字色、背景色などの装飾が簡単に行えます。
- リスト作成: 箇条書きリストや番号付きリストを簡単に作成できます。
- 引用: 引用ブロックを挿入できます。
- メディアの追加: 画像や動画を簡単に記事内に挿入できます。
- リンクの挿入・編集: テキストや画像にハイパーリンクを設定できます。
久しぶりにClassic Editorを使う方も、これらの基本的な操作を思い出せば、すぐに快適な記事作成を再開できるはずです。
Classic Editorをさらに使いこなすためのポイント
Classic Editorはシンプルながらも、いくつかのポイントを押さえることで、さらに便利に活用できます。ここでは、よくあるトラブルとその解決策、そしてより快適に使うためのヒントをご紹介します。
よくあるトラブルと解決策
- 「有効化したのにブロックエディタのまま」:
- 解決策①: 「設定」>「投稿設定」で、「すべてのユーザーのデフォルトエディター」が「クラシックエディター」になっているか確認し、変更を保存してください。
- 解決策②: ブラウザのキャッシュが影響している可能性があります。スーパーリロード(WindowsならCtrl + F5、MacならCommand + Shift + R)を試すか、ブラウザのキャッシュをクリアしてみてください。
- 解決策③: 他のプラグインとの競合が考えられます。一度他のプラグインをすべて無効化し、Classic Editorだけを有効化した状態で動作を確認してみてください。問題が解決すれば、一つずつプラグインを有効化していき、原因となっているプラグインを特定します。
- 「ビジュアルエディタが真っ白になる・表示がおかしい」:
- 解決策①: 上記と同様に、ブラウザのキャッシュクリアや他のプラグインとの競合を確認してください。
- 解決策②: WordPress本体、テーマ、プラグインが最新バージョンになっているか確認し、古い場合はアップデートしてください。
- 解決策③: JavaScriptのエラーが原因である可能性があります。ブラウザの開発者ツール(多くのブラウザでF12キーで開けます)のコンソールでエラーメッセージを確認し、対処法を検索してみましょう。
より便利に使うためのヒント
- ショートカットキーを活用する: Classic Editorでも多くのショートカットキーが利用できます。例えば、Ctrl+B(MacならCommand+B)で太字、Ctrl+I(MacならCommand+I)で斜体など、覚えておくと執筆効率が格段に上がります。
- 「テキスト」エディタを使いこなす: HTMLやCSSの知識がある方は、「テキスト」エディタで直接コードを編集することで、より細かなデザイン調整やカスタマイズが可能です。
- AddQuicktagプラグインと組み合わせる: 定型文やよく使うHTMLタグを登録しておける「AddQuicktag」のようなプラグインと組み合わせると、Classic Editorの利便性がさらに向上します。
- 定期的なバックアップを忘れずに: これはClassic Editorに限った話ではありませんが、万が一のトラブルに備えて、WordPressサイト全体のバックアップを定期的に取るようにしましょう。
ブロックエディタとの比較:Classic Editorがおすすめな人とは?
ここまでClassic Editorについて詳しく解説してきましたが、ここで改めて新しいブロックエディタ(Gutenberg)との違いや、どのような人にClassic Editorがおすすめなのかを整理してみましょう。
ブロックエディタの概要とClassic Editorとの違い
ブロックエディタ(Gutenberg)は、コンテンツを「ブロック」という単位で組み合わせて記事を作成していくエディタです。テキスト、画像、見出し、リスト、引用、カラム、ボタンなど、様々な種類のブロックが用意されており、これらをドラッグ&ドロップで直感的に配置・編集できます。デザイン性の高いリッチなコンテンツを比較的簡単に作成できるのが特徴です。
一方、Classic Editorは、一枚の大きな編集エリアに文章を書き込んでいく、従来のワープロソフトに近いインターフェースです。シンプルで分かりやすく、文章中心のコンテンツ作成に適しています。
【主な違いの比較表】
項目 | Classic Editor | ブロックエディタ (Gutenberg) |
---|---|---|
編集インターフェース | 単一の編集エリア(ワープロ風) | ブロック単位でのコンテンツ作成 |
操作の習熟 | 従来通りで容易 | 新しい操作の習得が必要 |
コンテンツ表現力 | シンプル(HTML/CSS知識で拡張可) | リッチで多彩(カラム、ボタン等) |
動作の軽快さ | 比較的軽快 | 機能が多い分、やや重い場合も |
WordPressの標準 | 旧標準(プラグインで利用) | 現行標準 |
Classic Editorを選ぶべきケース
以上の比較を踏まえ、以下のような方にはClassic Editorの導入が特におすすめです。
- 長年WordPressの旧エディタに慣れ親しんでいる方: 新しい操作を覚えるのが億劫、または時間がないという方。
- 文章中心のシンプルなブログを運営している方: ブロックエディタの多彩な機能は不要で、とにかくシンプルに文章を書きたい方。
- HTMLやCSSを直接編集して記事を作成したい方: 「テキスト」エディタでの直接編集がメインの方。
- ブロックエディタの動作が重く感じる、または使いにくさを感じる方: より軽快な動作や、馴染みのある操作感を求めている方。
- 特定のプラグインやテーマがブロックエディタに未対応、または相性が悪い場合: Classic Editorであれば問題なく動作する場合。
もちろん、「ユーザーにエディターの切り替えを許可しますか」で「はい」を選択すれば、記事の内容や気分によって両方のエディタを使い分けることも可能です。例えば、凝ったレイアウトのLP(ランディングページ)はブロックエディタで、日々のブログ記事はClassic Editorで、といった使い分けも良いでしょう。
まとめ:Classic Editorで快適なWordPressライフを取り戻そう!
この記事では、WordPressのプラグイン「Classic Editor」について、その概要から導入メリット・デメリット、具体的な導入方法と使い方、そしてブロックエディタとの比較まで詳しく解説してきました。
【この記事のポイント】
- Classic Editorは、WordPressの旧編集画面に戻せる公式プラグイン。
- 操作がシンプルで直感的、動作が比較的軽いなどのメリットがある。
- 一方で、ブロックエディタの便利機能が使えないなどのデメリットも。
- 導入はプラグインを検索して有効化するだけで非常に簡単。
- 設定画面で、全ユーザーのデフォルトエディタをClassic Editorに指定できる。
- ブロックエディタに馴染めない方や、シンプルな執筆環境を求める方におすすめ。
WordPressのブロックエディタは進化を続けており、非常に高機能で便利なツールです。しかし、すべての人にとってそれが最適とは限りません。もしあなたがブロックエディタに使いづらさを感じているなら、無理に使い続ける必要はありません。Classic Editorを導入することで、以前のような快適な記事作成環境を取り戻し、ブログ執筆のモチベーションを再び高めることができるはずです。
ぜひこの記事を参考にClassic Editorの導入を検討し、あなたにとって最適なWordPressライフを手に入れてください。今日から始めて、ストレスフリーな記事作成を実現しましょう!