カスタム投稿タイプとは? ~WordPressをもっと便利にする機能~

カスタム投稿

WordPressには、最初から「投稿」と「固定ページ」という2種類の情報を入れる場所が用意されています。

  • 投稿: ブログ記事やお知らせなど、時系列で新しいものが上に表示される情報
  • 固定ページ: 会社概要やお問い合わせなど、あまり更新しない情報

これだけでもウェブサイトは作れますが、「もっと色々な種類の情報を整理したい!」という場合に便利なのがカスタム投稿タイプです。

筆者は以前、ミュージック関連のサイトを作りました。その時はカスタム投稿をしました。
ミュージシャンや曲を分類するうえで、一般的な投稿やカテゴリーでは部類しきれなかったのです。ましてや、記事数が多くなると、ごちゃごちゃすることが予想されました。

カスタム投稿タイプを一言でいうと…

これは、一言で説明すると、あなた専用の「情報の箱」をWordPressに追加できる機能です。

なぜカスタム投稿タイプが必要なの?

例えば、あなたが以下のような情報をウェブサイトで扱いたいとします。

  • お知らせ (これは「投稿」でOK)
  • 会社概要 (これは「固定ページ」でOK)
  • 制作実績
  • お客様の声
  • よくある質問

この「制作実績」「お客様の声」「よくある質問」を、すべて「投稿」や「固定ページ」で管理しようとすると、ごちゃごちゃになってしまい、後から探しにくくなったり、それぞれに特化した情報を入力しづらくなったりします。

そこで、カスタム投稿タイプの出番です。

カスタム投稿タイプを使うと、どんないいことがあるの?

  1. 情報が整理しやすくなる
  • 「制作実績」専用の箱、「お客様の声」専用の箱…というように、情報の種類ごとに場所を分けられるので、管理画面がスッキリします。
  • 必要な情報がどこにあるか、すぐに見つけられるようになります。
  1. 専用の入力項目を作れる (カスタムフィールド)

* 例えば「制作実績」なら、「クライアント名」「制作期間」「担当範囲」といった、制作実績ならではの情報を入力する欄をあらかじめ作っておけます。
* これにより、情報の入力漏れを防いだり、決まった形式で情報を登録したりするのが楽になります。

  1. 専用の分類を作れる (カスタムタクソノミー)

* 例えば「制作実績」なら、「ウェブサイト」「ロゴデザイン」「パンフレット」といった独自のカテゴリー分けができます。
* 「投稿」のカテゴリーとは別に、その情報専用の分類ができるので、より細かく情報を整理・検索しやすくなります。

  1. ウェブサイトの表示を分けやすくなる

* 「制作実績一覧ページ」「お客様の声一覧ページ」のように、情報の種類ごとにデザインや表示方法を変えやすくなります。
* 訪問者にとっても、情報が見やすく、探している情報にたどり着きやすくなります。

※因みに、カスタム投稿を追加すると、管理画面の左サイドに、それぞれのカスタム投稿名を表示させることができます。デフォルトなら「投稿」「固定ページ」くらいしかありません。

まとめ

カスタム投稿タイプは、WordPressで扱う情報をより分かりやすく、効率的に管理するための便利な機能です。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、使いこなせるようになると、WordPressサイトの可能性が大きく広がります。いわゆる、あなた独自のオリジナルサイトが完成するのです。
特にビジネス的に使用するなら、「カスタム投稿」は避けて通れないと断言します。
もし、迷っている方がいましたら、すぐにでも導入して、技を習得されることをお勧めします。

カスタム投稿は設定内容が多いかもしれませんが、長い目でみると、取り組んで良かったと思うでしょう!


このように、カスタム投稿タイプはWordPressサイトをより柔軟に、そして使いやすくするための第一歩となります。